DVと聞くと配偶者からの暴力や暴言を受けることをイメージしますが、男女間での暴力は夫婦だけに起こっていることではありません。
実は恋人同士の間でも女性に対する暴力が起こっており、これを「デートDV」といいます。
デートDVとは?と聞きなれない方もおられるかもしれませんが、内閣府が発表している「男女間における暴力に関する調査報告書」では、交際相手がいた女性の19.1%もが交際相手からの暴力=デートDVの被害を受けていたと報告されています。
この数字をみると決して人ごとでは済まされませんよね。
そこで今日はデートDVとは何なのか、内閣府の定義や、もしかしデートDVかも?と思ったときのチェックリストをご紹介します!
[voice icon=”https://lovefor33.com/wp-content/uploads/2018/11/20180906-124039.png” type=”r”]付き合っている彼氏の束縛がきつくて……。付き合っているなら毎日いつも一緒が当たり前、連絡は即レスしないと激怒される、友達との予定を入れると怒られる……これってやっぱりちょっとおかしいよね?[/voice]
[voice icon=”https://lovefor33.com/wp-content/uploads/2018/11/20180906-124011.png” type=”l”]それはもしかしたらデートDVに当てはまるかも。DV=身体的な暴力、だけではないの。他の異性との交友関係を制限したり、行動を監視したり自分の思い通りに支配したり束縛したりという行動もデートDVにあたるのよ。内閣府のデートDVの定義やチェックリストを一緒にみていきましょう。[/voice]
Contents
デートDVの定義とは
DVは婚姻関係のある、もしくは婚姻関係のあった男女間での暴力を意味します。
それに対してデートDVは、「デート」という単語がついていることから「デート中に暴力を振るわれること?」と勘違いしやすいのですが、そうではありません。
デートDVとは、「婚姻関係のないカップル間で起こる暴力」という意味です。
デートDVの被害は10~20代の若い世代を中心に起こっており、被害の実態は非常に深刻です。
しかし実際にデートDVの被害を受けている女性は相手への恐怖から、友達や親に相談したり、「助けて」という声を挙げられずに孤立していることが多いのです。
デートDV 5つの暴力
デートDVには5つの暴力の種類があります。
性的暴力
- 性行為を強要する
- 避妊に協力しない
- 拒否しているのに裸を撮影する など
身体的暴力
- 殴る、たたく、蹴る
- 髪を引っ張る
- 物を投げつける など
精神的暴力
- 大声で怒鳴る、罵倒する
- 行動を監視する
- メールをチェックする など
経済的暴力
- 借りたお金を返さない
- デート費用を払わない
- 貯金を勝手に使う
- アルバイトなど仕事をさせない など
社会的暴力
- 交友関係を制限する
- 他の異性との交流を禁止する など
デートDVの加害者はなぜ暴力をふるう?
デートDVをしてしまう加害者がなぜ暴力をふるってしまうのか、それは「自分が被害者だ」と思い込んでいるからです。
彼女が自分をイライラさせた、気に入らないことをされた、という感覚で、まるで相手の方が悪者かのように思っています。
そんな彼女に対して、暴力で支配したり、無視をする、罵倒するなどの方法でわからせようとしているのです。
むしろデートDVの加害者は、そんな悪者の彼女を罰してあげた、分からせてあげたというように、自分が正しいことをしているという認識でいます。
デートDVをしているという自覚が全くないのです。
しかしどんな認識であろうと、暴力をふるっている時点で加害者であることには間違いありません。
デートDVの被害者が助けを求められない原因は?
デートDVの被害を受けても助けを求められない女性のタイプは、純粋で従順であることが多いです。
平和主義で争う事が苦手な彼女は、相手を怒らせたくないからという理由でつい相手の言うことを聞いてしまいます。
しかしそんな彼女の弱い部分につけこんで、デートDVはどんどんエスカレートします。
暴力に理由をつけ正当化し、「お前が悪いから殴った」「お前のことが特別だから殴った」というように言葉で巧みに洗脳していきます。
そして暴力を受けたあとに優しくされると、「こんなに悪い私を許してくれた」「受け入れてくれた」という勘違いを起こしてしまいます。
- いつも彼の機嫌をうかがっている
- 彼のことを怖いと思う
- 好きな人なのに一緒にいるのがつらいと思うことがある
そんな二人の関係は正常ではありません。
どこかおかしいと思ったらすぐに第三者に相談する、離れるということが大切です。
デートDVのチェックリスト
デートDVはエスカレートすると、暴行や傷害、ストーカー行為につながる恐れもあります。
最悪な事態にならないためにも、デートDVをする男性の特徴を知り、早めに対処することが必要です。
もし付き合っている彼氏の行動や言動に違和感を感じたり、デートDVかも?と思い当たることがあれば、チェックリストに当てはまることがないか確認てみましょう。
デートDVチェックリスト
- 言うことを聞くかないと怒鳴ったり殴ったりする。
- デートの費用はいつも彼女が払っている。
- 断ったときでも性行為を強要してくる。
- 「馬鹿」や「無能だ」などと汚い言葉で罵倒される。
- スマホの自分以外の男性の連絡先を消せと言われる。
- 自分のことを最優先にしないと不機嫌になる、怒る。
- 気に入らないことがあると数日間無視される。
- 貸したお金を返してくれない。
- 怒ると物を投げつけたり、叩いたりする。
- 彼の言動に恐怖を感じる。
まとめ
デートDVとは、「婚姻関係のないカップル間で起こる暴力」という意味です。
暴力とは殴る蹴るの身体的な暴力だけでなく、暴言で罵倒する、行動を監視するなどもデートDVにあたります。
[voice icon=”https://lovefor33.com/wp-content/uploads/2018/11/20180906-124011.png” type=”l”]
もし身近なお友達でデートDVに悩んでいる人がいたり、暴力を受けているような様子があったら、ぜひ声をかけてあげてください。
そして相談できる窓口や、デートDV被害者を守ってくれる法律があることを教えてあげてください!
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あなた自身が彼との関係に違和感を感じているようなら、すぐにでもSOSの声をあげてください。
どんな理由があろうと、暴力を受けていい人は決していないのです。
ひとりで悩まず、声をあげる、相談するということが問題解決への第一歩になります。