女性は大人になっても、男性より頻繁に泣くイメージがあります。
ほとんどの男性は、女性に泣かれるとどうしていいかわからないと困ってしまうようです。
今回は女性が泣く理由や男性とのちがい、泣いている女性の対処法をまとめてみました。
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女性が泣く平均時間と理由について
まず、英国のある母子向けサイトの調査によると、女性が78歳まで生きたとして一生のうち泣く時間が1万2000時間(約16ヶ月)になるそうです。
生まれてから1年間は、女の赤ちゃんの1日の泣く時間が平均3時間。
赤ちゃんはまだ言葉が話せないこともあり、空腹やかまってほしいなど意思を泣くことで知らせています。
1-3歳に成長すると、1日2時間5分。
この理由としては、ケガをしたり、怒られたりと感情の芽生えが現れます。
4-12歳は1週間で平均2時間11分で、こちらもケガや間違いをたしなめられるなどで涙します。
13-18歳は1週間で平均2時間13分で、この頃になると成長過程でのホルモンバランスの乱れや、友達やボーイフレンドとのケンカが理由としてくわわります。
19-25歳は1週間の平均が2時間14分で、恋愛や仕事に悩んだり、映画や本を読んで感動したり、身近な人を亡くしたりというような理由があげられます。
26歳以降も同じくらいで、疲労感や仕事や家族関係での悩みなど、気持ちが沈んだ時に泣くことが多くなります。
つまり、19歳を超えてくると女性は1週間の平均が2時間14分くらい泣いているということです。
悩んで悲しくて泣いている以外に、映画などで感動して涙を流すこともあるとはいえ、思ったよりも多い印象でしょうか?
男性より女性のほうがよく泣く理由
悲しいとき、嬉しいとき、ケガをして痛いとき、泣いているのは実際男性より女性のほうが多いイメージがあります。
昔から、「男は我慢」、「泣く男は女々しい」といった「男が泣くことは恥ずかしい」という意識が、男性から泣く機会をうばっているように思われがちですが、
実際は、男性と女性の脳の構造のちがいが深く影響しているといわれています。
男性と女性の脳の構造のちがい
感情が脳へ及ぼす影響が大きく、脳の構造が男女異なるため、それぞれ特有の「感情」が現れると言われています。
大脳は思考や論理を司る「左脳」と五感を司る「右脳」に分かれていて、「脳梁」や「前交連」といった左脳と右脳の連結する神経線維の束が存在し、この部分が女性は男性に比べて70%太いと言われています。
そのため、女性は感情を読み取ることや表現することにたけており、情報交換や共感を求める性質があるのです。
つまり、脳の構造上、男性よりも女性のほうが感情が表に出やすく、涙の頻度も多くなるのです。
女性が涙を流すもう一つの理由
「悲しい」「痛い」などの不快な感情時につくられるアドレナリンは体内の活性酸素を増加させ、免疫力を抑えるといった有害な作用があります。
これは「副交感神経の活発化」と呼ばれ、悲しい、嬉しい、痛いといった興奮状態の際はアドレナリンがでて、交感神経が活発化しているのですが、涙を流すことで
副交感神経を優位に働かせ、活発な神経の働きを抑えることができるのです。
涙は、副交感神経を強く誘導する働きがあるので、気持ちの安定を取り戻すことに非常に効果的といわれています。
非常に落ち込んでいても「一晩泣いたらすっきりした」という女性の声をよく聞くことはありませんか?
これこそまさに、涙を流すことで副交感神経を優位にして、冷静さや穏やかさを取り戻すための行為なのです。
泣いている女性の対処法はこれ!
女性が泣いている理由は、悲しいとき、嬉しいとき、気持ちが混乱したときと様々です。
男女のカップルは特にケンカしたときなど、女性は察する能力が高い分、相手に「言わなくてもわかって!」というように怒りや悲しみを泣くことで伝えようとします。
そういう時は、男性は「言わなきゃわからない」と言葉での伝達を求めようとせず、反論せず、いったんは相手の気持ちを静めるために、「君は悪くない」と肯定してあげましょう。
また、気持ちが混乱して、本人もなぜ涙がでるのか?何が原因なのかわからずに泣くこともあります。
相手がなぜ泣いているのか聞いてしまうと、本人も原因がわからないだけに混乱して、ますます泣いてしまうことになります。
この場合は、泣き止むまでそっとしておいて、できれば、隣で彼女が一人ではない、話をきいてくれる味方がいることを伝えてあげましょう。
女性は涙を流すことでストレスを発散させていることもあります。
女性が泣いているときのまちがった対処法
男性は物事を論理的に考えてしまうため、女性が泣いていると早くその理由を解決しようとします。
しかし、泣いているときの多くの女性は感情的になっており、さらには共感を求めています。
そんな時に、早く泣き止んでほしい、どうして泣いているのか教えてほしいと男性側の本心を伝えてしまうと、女性は「気持ちをわかってくれていない」と、ますます泣き止まなくなります。
また、人の多いところで女性が泣いていても、彼女より周りの目を気にするようなそぶりを見せると、彼女は、悲しくて泣いている自分よりも周りの視線が気になるんだと勝手に傷つきます。
まずは、泣いている間は静かにそばにいてあげて、無理にその場から移動させないようにしましょう。
少し落ち着いてきたら、人気のない場所に移動して、「大丈夫」「話聞くよ」と、声をかけてあげましょう。
ただそばにいるだけでもいいですが、何も言わないと今度はほったらかしにされていると誤解される場合もあるので気を付けましょう。
まとめ
最近では、女性よりも男性のほうが泣きやすい傾向にあるともいわれています。
大人になっても泣くことは、決して悪いことではありません。
涙を流すことは心のデトックスともいわれています。
男だから、女だから、大人だからと我慢せず、時には小さい頃に戻ったように涙を流して思い切り泣いてみるのもよいかもしれません。